主に爬虫類などの餌のイエコオロギについてです(ヨーロッパイエコオロギなど)

まずコオロギを餌として使うかどうかを検討して、このコオロギがまずうるさいことを忘れずに。ワンルームで、なおかつ音に敏感でうるさいと眠れない人にはつらいです。ミルワームで事足りる事も多いので、考えたうえで購入しましょう。

ケージについて
コオロギのケージは大きいものが適切です。大きすぎかな?くらいにしておきましょう。共食いの原因の一つが、狭い場所での飼育です。500匹で53リットルくらいの大きさが良い。コオロギのケージは絶対に蓋つきで。ジャンプして逃げることが多い。ケージでなくても衣装ケースなどでも良いが、空気穴をきちんとあけて換気性を確保しつつ呼吸できるようにすること。

紙のタマゴパックを使うことが非常に多いが、意外と買うのが面倒。そこでお勧めがトイレットペーパーの芯。捨てずにためておいて、これを使うのが楽。

床材は何でもOK。ヴァーミキュライトなどがお勧めか。湿度管理や、臭い、細菌対策などになるので。数か月に一回、一年に二回くらい、ヴァーミキュライトを入れ替える。床材が無い方が良いという人もいるので、ケースバイケースで。

日光やライトは特に必要ではないので、そこはご自由に。

産卵場所
繁殖させたい場合は、産卵用の箱を買う。ジップロックの箱などでちょどよい大きさ。そこに土を入れてよく湿らせておく。土は殺虫剤や農薬のようなものが絶対かかっていないように。肥料もダメ。産卵箱は床材に埋めるようにして、コオロギが登りやすくしておく。産卵箱をうまく湿らせておくのが重要。乾くと卵を産んでも卵が死んでしまう。産卵箱に卵があることが目視できたら、他の場所に産卵箱を移してみる(そのままにしておいても良い)。

たっぷりとコオロギをケージ内に入れて産卵用の箱があり、十分餌をあげると増えていく。

餌について
コオロギの餌は、フルーツ(柑橘類は避ける=爬虫類に害になる事がある)、ジャガイモのスライス、青菜など。カビが生える前にすぐに捨てること。ウサギの餌、熱帯魚の餌などもタンパク質があり良い。爬虫類のためにもたっぷりと良い餌をコオロギに食べさせよう。良い餌を食べているコオロギは栄養満点。節約しようとするとペットの健康にも良くない。他にもお勧めの餌は、クレステッドゲッコー用の餌(ビタミンやカルシウムのバランスも良い)で、たまに混ぜておくと良い。餌はきちんと皿の上に置くこと。直接土や底面の上に置いておくと不衛生で問題となる。

虫全般、爬虫類もそうだが、まったく同じ餌が続くのは色々な意味で良くない。栄養も偏るし、食いも悪くなる。様々な餌を与える必要がある。タンパク質が重要となるが(特に産卵に)、タンパク質が豊富な餌(ドッグフードやキャットフード)を与えすぎると、そのうち食べなくなる。野菜や果物も必要。ドッグフードやキャットフードをコオロギに与える人もいるが、意見がわかれるところで、反対する人たちもいる。

水分補給
水の与え方が難しく、やり方は色々。野菜くずを毎日与えていれば、その野菜からの水分で十分水分はとれる。ただしギリギリの水分なので注意、忘れると水枯れですぐに大量死につながる。その他にも、紐やロープを水でぬらして置いたり、濡らしたスポンジを置いて使ったりといったやりかたも。自分にあうやり方で。ロープやスポンジを濡らして使う場合は、皿の上に置く。

温度と湿度
温度については13度から38度までが生きていられる温度だが、最も繁殖にも適しているのは27度から30度くらい。爬虫類用のヒーターを使うのも良い考え。産卵箱の温度は29度から32度くらいが良い。

湿度は、コオロギがいる場所は50%以下で。しかし、産卵箱は湿らせておかないといけないというのが難しいところ。


様々な失敗の原因について
コオロギの世話は難しくないものの、大量死を招いたり、全滅したりすることが非常に多い。まずは温度が低すぎたり。更に、よくあるのが高すぎる湿度。もう一つは水分が不十分であること。

コオロギの面倒なところは、湿度が高いとすぐに死ぬうえに、十分水分を摂取する必要があること。様々な野菜や果物、霧吹きなどを使い水分を飲ませつつ、通気性の良い、風通しの良い場所で飼育して湿度をあげないように。

糞も不衛生になり良くないが、水と接触しなければそこまで糞は問題にならない。一番問題になるのは死骸で、これが通気の悪い場所にあると、他のコオロギを殺し、連鎖的にどんどんと死んでいく。死骸だけはマメに掃除を。

イエコオロギは多くの人が自分で増やして、自分のペットに与えている。。。。。と思われているが実際は全滅を何度も経験して嫌になり、毎回ショップや通販でコオロギを買う人の方が大多数。つまりそれなりに難しいので、向いていない人には向いていない(マメなケアが必要)。向いていないと思ったらミルワームやデュビアに変えましょう。それぞれ良い虫です。