小柄ながら美しい色合いで、最も好きなヤモリの一つです。

ケージについて
ケージは30*30*45センチくらいの大きさのものがお勧めですが、より高さのあるもの、より大きいものを使うことが欧米では多いです。



多頭飼いは、ペアで、オスメス一対で行うのが良いとされます。もしくは一ケージ、一匹で飼育する。多頭飼いしやすい種ではあるものの、特別な理由が無ければ別々に暮らす方が良いです。特にオスは同じケージ内にはいないほうが良いとは言われています。気にせずオスも多数ケージ内にいれて飼育する人もいますが、注意しながら飼育したほうが良いでしょう。

ケージ内には、生きた観葉植物、もしくは人工的な観葉植物をいれる。竹林で暮らしているヤモリなので、竹をケージ内に置いておくのをお勧めで、破竹くらいの太さが最もよく使われます。尺八くらいの太さかややそれより細いくらいの竹が良いですね。コルクなども用いて良く、床材はココナッツチップなどがお勧めです。

温度と湿度について
温度は23度から27度くらいにしておく必要があり、エアコンを使う必要があります。バスキングライトで32度くらいの箇所をケージ内に作るのもお勧め。夜でも18度以下にならないように。紫外線ライトも必須です(5.0)。




湿度は60-70%くらいにしておきつつ、風通しも良くしておく必要があります。霧吹きも適度に行う必要があり、一日二回程度、ケージ内全体を十分霧吹きしてください。

寿命
寿命は10年ほど

餌について
雑食で、虫や果実の両方を食べる。基本的に虫はコオロギがお勧め。デュビアなども食べられるが、たまに与える程度。ダスティングでカルシウムとマルチビタミンも必要になり、人工餌も適度に与える必要があります。



こちらのクレステッドゲッコー用のレパシーの餌が広く使われていて安心して使えます。ヒルヤモリ用の餌欧米では色々と売られていますが(生産終了も多い)、日本で手に入りやすくて栄養バランスが優れているのはこちらの餌です。

個体によって虫が好きだったりこちらのレパシーの餌が好きだったりしますし、時期によって好きな餌も変わりますが、だいたいこういった餌で飼育できます。簡単に餌が手に入ることなども含めて飼育しやすいペットだと言えます(ただしエアコンだけは年中つけられるような環境が必要)。

繁殖について
生後10か月か12か月で繁殖可能な年齢になり、いつでも時期問わず繁殖できます。一度に二つの卵を産み、繁殖したくなってくるとオスがペタペタとメスを触りだす。産卵場所としては枯れた竹の空洞などを好みます。乾いた竹が無ければ、ヤクルト容器のような、筒状のプラスチックを置いておくと良いです。竹の何か所かにヒルヤモリが入りやすいように入り口をのこぎりで作っておくとより良いです。

産卵が確認できたら、25度から30度くらいの場所に卵を置いておきます。卵がある場所の霧吹き忘れずに。45日ほどで孵化します。幼児期は小さく、か弱いので十分ケアしつつ、霧吹きも。アダルトの個体に食べられることもあるので、別々に飼育する必要があります。